映画『マチネの終わりに』が、2019年11月1日に公開されることが発表されました。
平野啓一郎原作の「マチネの終わりに」の映像化作品です。
福山雅治が主人公の天才クラシックギタリスト蒔野を演じ、
石田ゆり子が蒔野と恋するジャーナリスト洋子を演じることが決定し、話題になっています。
「マチネ」は演劇用語
まずはじめに、タイトルのマチネってどういう意味なのか確認しましょう。マチネはフランス語のMatineeに由来します。
Matineeは朝や午前という意味で、演劇用語では昼公演を表します。
「マチネの終わりに」は昼公演の終わり(締め、最後)にという感じです。
実際、作中ラストでも蒔野がこの言葉を口にしています。
「マチネの終わりに」とは

2015年3月~2016年1月に毎日新聞朝刊で連載した後、2016年4月に毎日新聞出版より単行本になりました。
今回、平野啓一郎の小説を原作に映画化されることとなりました。
監督は西谷弘。
「マチネの終わりに」の西谷監督って?
監督を務める西谷弘は、2005年に「県庁の星」で映画監督デビューしました。フジテレビドラマの演出家だった
西谷弘監督はもともとフジテレビのドラマ演出家で、「エンジン」「救命病棟24時」「昼顔」「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐」などを世に送り出しました。主役の福山雅治とは「美女か野獣」でタッグを組んだ経験があります。
映画監督としても存在感を発揮
「容疑者Xの献身」「アマルフィ 女神の報酬(福山雅治出演)」「アンダルシア 女神の報復」「昼顔」といった近年の映画界を牽引する作品を作っています。
「マチネの終わりに」のあらすじ
マチネの終わりには恋愛をベースとして物語が展開していきます。『マチネの終わりに』特設サイト|平野啓一郎
物語は、クラシックギタリストの蒔野と海外の通信社に勤務する洋子の出会いから始まります。
初めて出会った時から、強く惹かれ合っていた二人。
しかし、洋子には婚約者がいました。
やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまいます。
互いへの愛を断ち切れぬまま、別々の道を歩む二人の運命が再び交わる日はくるのかー
夏が終わり冬を控える恋の季節、秋季公開ということで、38歳の蒔野と40歳の洋子の大人の恋愛模様を福山雅治さんと石田ゆり子さんがどう演じるのか楽しみです。
「マチネの終わりに」 原作の平野啓一郎さんの思い
平野啓一郎さんは、「マチネの終わりに」の筆を執るに際して、下記のような思いを述べています。・全編にわたり音楽が需要
・様々なテーマが重なっている。
文明と文化、喧噪と静寂、生と死、40代の困難、父と娘、《ヴェニスに死す》症候群、リルケの詩・「ページをめくりたいけどめくりたくない、ずっとその世界に浸りきっていたい」小説
『マチネの終わりに』特設サイト|平野啓一郎より
・小説を読むことでしか得られない精神的なよろこびを、改めて、追求した
こうした世界観が、映像にどのように反映されているかが楽しみですね!
「マチネの終わりに」の音楽は?タイアップCDがある!
「マチネの終わりに」の主人公である蒔野はクラシックギタリストです。小説にはクラシックギターの名曲が多数登場しており、作中の曲は福田進一の演奏によるタイアップCDが発売されています。
「マチネの終わりに」で福山雅治さんがクラシックギターを演奏

福山雅治さんはアコースティックギターやエレキギターの演奏で、クラシックギターに関しては他の役者さんよりも遥かにハードルが低いです。
有名なタレントさんがクラシックギター演奏を披露し、クラシックギタリストを演じることで、クラシックギター界にスポットライトが当たることが期待されます!
福山さんがクラシックスタイルの演奏をするのって、想像しただけでも渋くてカッコいいですよね!
「マチネの終わりに」の中で福山雅治さんがクラシックギターを演奏するとすれば、最も注目すべき曲は幸福の硬貨です。
「マチネの終わりに」作中のオリジナル曲、幸福の硬貨は?
幸福の硬貨とは、作中に登場する架空の映画楽曲です。作中では、洋子の父ソリッチ監督の代表作の映画「幸福の硬貨」のテーマ曲であり、誰もが聴いたことがありギタリストに愛される曲という設定です。
蒔野と洋子を結ぶ重要な曲です。
はやしそよかさん作曲で、タイアップCDにも収録されています。
蒔野を演じる福山雅治さんは、最低でも幸福の硬貨は代奏なしで演奏する可能性が高いです。
「マチネの終わりに」まとめ
クラシックギターの演奏が劇中にわたって流れることが予想される、楽しみな映画ですね。話題を呼んだ小説が原作ということで、多くの読者を惹きつけてきた世界観が、音楽を伴って映画にどう昇華されているのかワクワクします。
そんな「マチネの終わりに」は2019年秋に公開です。
監督:西谷弘、主演:福山雅治、配給:東宝、原作:平野啓一郎